フランスで通販を利用するときに気をつけていること
コロナによって何度も延期せざるを得なかった一時帰国が今年の夏叶いました。
実家に置かせてもらっていた荷物も数年間そのままになっており、場所取らせてしまっていたので、片付けをしました。すると色んなものが出てくる、出てくる・・。服はもちろん、ちょっとした機器とか、ほとんど未使用の文房具とか。
日本で生活していたときは、何かふとこういうのがないかぁとインターネットで探してみると大概何かしら商品が見つかったし、東急ハンズやロフトのような生活雑貨の店や100均ショップも豊富で、ふらっと立ち寄るお店がたくさんあったなぁとフランスに比べて思います。
またブログなどでレビューを載せてくださる方も多く、店舗に行かなくてもAmazonとか楽天とか、ネットで手軽に買い物ができる環境がありました、配送サービスも整っていて、翌日、翌々日には届くような便利さもあり、つい、買いすぎてしまっていたのだと思います。
今はフランスの地方に住んでいるということもあって、壁に取り付けるフックとかちょっとしたものを買うにしても、車を出してホームセンターに行かないといけなかったり、しかも値段が高かったりする(日本の物が安すぎるのかも)ので、少しハードルが上がります。そして配送サービスが日本ほど整っていないです。
とはいえ、店舗が遠くて行けなかったり、ネットでないと手に入らなかったり、通販と店舗で大きな価格差があったりするので、通販を使うこともあります。
そこで今回はフランスで通販を利用する時に気を付けていることを書きたいと思います。
ポイント1:サイトが安全か確認する
例えば日本語で書かれているサイトだと「この日本語なんか変だな」とか、ピンとくることもあるのですが、自分のレベルだとフランス語で微妙なニュアンスが掴めないので、サイトの信頼性はなかなか評価できません。
フランス経済・財務省曰く、Webサイトには名称、商号 (dénomination sociale)、住所、連絡先など法的な注意事項 (mentions légales)を記載することが義務付けられているので、それが記載されているかどうかが、ひとつの鍵になります。
初めて利用するサイトの場合、自分はScamDocやFranceVerifというサイトを使って、詐欺サイト (arnaque)の可能性がないかを確認しています。
ScamDocは、通販サイト以外にも使えます。赤の点線で囲ったところにアドレスを入れると、信頼性 (fiabilité)が解析されます。(例えば、orange.frと言ったように短く入力してもOKです。)
FranceVerifというサイトは、通販サイトに絞って解析してくれます。
FranceVerif - 1er détecteur d'arnaques e-commerce
ポイント2:店を選ぶ
上記のサイトで危険性が低いと表示されても、サービスがちゃんとしているかどうかは分かりません。残念ながら、結論から言うと、こうすれば安心という方法はないです。
消費者のレビュー (Avis)が見られるサイトとしては、Trustpilotがあります。ただし、サービスに関しては個人のこれまでの経験によって評価も変わるので、参考程度でも良いかもしれません。
Avis Trustpilot - Découvrez le pouvoir des avis clients
大きな通販サイトでは、amazonやCdiscount、Rakutenなどがありますが、このうちamazonとRakutenは使ったことがあります。
amazonは特に問題なく使えましたが、個人的には、別の手段があるときはamazonは避けています。Rakutenはサイトを通じて個人とのやり取りをする感じで、一度だけ利用してみましたが、いつまで経っても発送されないという事態が起こって以来、使っていないので、正直どんな様子かがわかりません。
缶詰やコーヒー、ワインといった食品だと、生産者のサイトで直接買うことも多いです。
ポイント3:配送サービスを確認する
一定額以上で配送料無料になることが多いです。例えばワインなど、配送料無料にするために知り合いと一緒に注文したこともあります。
よく使っているのは、家に配達するのではなく、タバコ屋などで受け取るサービス (point relais)です。いつ受け取れるか分からないことが多いので、持ち帰りになるリスクを避けるためです。(持ち帰りになると、荷物保管場所まで自分で取りに行くことが多い&荷物紛失の危険が増えるので。)
なお、受け取り場所は近さだけでなく、開店時間や駐車のしやすさ、スムーズに探してくれる度合いも考慮に入れて選んでいます。
これまで受け取り(自宅または店舗)で使ったことがあるのは、DHL、TNT (Fedex)、UPS、mondial relay、クロノポスト、コリッシモです。
最初の4つの会社ではこれまで大きなトラブルはなかったです。クロノポストとコリッシモについては、食品の紛失が何度かありました。届かないときは自分から主張しないと待っていても放置されるので、配送サービスがクロノポスト/コリッシモのときは、ちょっと身構えます。
商品が発送されると追跡番号が得られますが、マイページに表示されるもの、メールやSMSで送られてくるものなどサイトによって異なります。商品が受け取り場所に到着しましたよ、という連絡が来ないこともあるので、追跡番号が発行された時点で、追跡用のサイトで小まめに確認することをお勧めします。