デヴィッド・ボウイ ドキュメンタリー映画 Moonage Daydream
デヴィッド・ボウイ (David Bowie)のドキュメンタリー映画をIMAXで観てきました。
予告編はこちらです。
デヴィッド・ボウイさんが特に活躍されていた頃にリアルタイムで曲を聴くことはできませんでしたが、2017年に東京で開催された回顧展「DAVID BOWIE is」に行くことができました。ものすごい数の展示があったことを覚えています。当時の記事にいくつか写真が出ています。
映画のポスターにもなっている衣装は山本寛斎さんのデザインなんですね。
この映画は、好みが分かれるかもしれません。特に、ドキュメンタリーとして求めるものが人それぞれだと思うので、それに応えているかどうかが左右しそうです。
アーティスティックな映像を観たい人や創作活動に対するデヴィッド・ボウイの考え方などを知りたい人にとっては、素晴らしいと思います。相続者からの許可を得て作られているため、本人が描いた絵画など、初めて公開されるものがたくさん含まれているようです。
個人的には交友関係や、周りから見たボウイについてはほとんど語られない点が少し残念でした。でもそれは今回の映画の主旨ではなかったのだろうと思います。
前に画家のジャン=ミシェル・バスキア (Jean-Michel Basquiat)の映画を観た記憶があって、なんとなくバスキアとボウイは知り合いだったんじゃないかという考えがモヤモヤっとありました。正解は、その映画の中で、バスキアと親しかったアンディー・ウォーホル (Andy Warhol)の役を演じたのがデヴィッド・ボウイでした。もしかしたら知り合いだった可能性もありますが。
映画「Basquiat」は1996年の作品で、バスキアの生涯を描いています。ちなみにバスキアはアメリカ人でしたが、お父さんがハイチ系移民ということで、名前はフランス風です。
2018年にはボウイのポートレート写真を撮っていた鋤田正義(すきた まさよし)さんについてのドキュメンタリー映画「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」が公開されました。
インタビュー記事も面白いです。このブログのタイトルになっているPlaytimeは映画監督のジャック・タチの映画から取っているのですが、同じくタチの映画「Mon Oncle (ぼくのおじさん)」がタイトルになったウェブマガジン、とってもオシャレで素敵です。
今年の6月、7月には鋤田さんの写真展が京都で開催されたようです(「時間~TIME BOWIE × KYOTO × SUKITA リターンズ」)。一時帰国したときはすでに会期が終わってしまっていて残念でしたが、またいつか。
同じサイトでは、ボウイのスタイリストを務められた高橋靖子さんについて、同じくスタイリストの中村のんさんが語る連載も掲載されています。
おまけ:
歌手で俳優業もしているフランス人で思いつくのが、ジャック・デュトロン (Jacques Dutronc)です。イザベル・ユーペールと共演した、ちょっと暗めの雰囲気の映画「Merci pour le chocolat (邦題:甘い罠)」もおすすめ。