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フランス生活で見聞きしたこと、感じたことを書いていきます

フランスの銀行でLivretを開設する

フランスでの生活でなくてはならないものの一つ、銀行口座

口座開設は誰もができるわけではないので、銀行の店舗 (Agence)のある銀行を選び、フランス人のパートナーについて来てもらって、開設の必要性を必死で説明し、晴れて銀行口座を持つことができました。

 

日本では銀行口座を無料で持てるのは割と一般的なことだと思うのですが、フランスでは普通預金の口座でも毎月の手数料がかかることが多いです。

ネット銀行 (Fortuneoなど)では、「毎月利用があれば手数料無料」などのサービスがあったりしますが、フランスの銀行口座がない状態で初めて口座を持つのは審査が通りにくいと聞いたことがあります。

なお自分の場合は、まず店舗のある銀行で口座を開設し、2年ほど使ってから、手数料やサービスへの不満を理由にフランスのネット銀行 (Fortuneo)に移行しました。サービス面で店舗のある銀行と異なるのは、決まった担当者 (Agent)がいないことと、口座に現金を入金 (déposer)することができないことです (小切手のみ)。今のところは特に不満はないです。

 

銀行口座を持つと、普通預金の口座 (compte courant)の他にも、livretと呼ばれる金融商品が選べるようになります。

2022年8月から、物価の上昇に合わせて、livretの利率が上がっています。つまり、預けていると利息がつくのですが、日本だと考えられないほどの利率になっているので、まだ活用されていない人がいらっしゃったら、ぜひ参考にしてみてください。

Livret A (リヴレ ア)は国が利率や上限額などの運用を定めている貯蓄商品で、2022年8月から利率が2%に上がっています。現在の上限は個人の口座では22,950ユーロまで預けられます。例えば10,000ユーロ預けたとすると、利率2%で1年後には10,200ユーロになります。この利息には所得税や社会保険料がかからず、基本的にはいつでも増減できるので、普通預金の口座に入れておくよりもお得です。

成年、未成年ともに一人ひとつ誰でも所有でき、例えば4人家族だと4つまで持てます。

Livret A | Service-public.fr

 

Livret de développement durable et solidaire = LDDS (エルデデエス) は中小企業 (PME)などを支援するための資金源を作るために作られた貯蓄商品です。こちらもLivret Aと同利率になっており、2%に上がっており、利息には所得税や社会保険料はかかりません。上限は12,000ユーロです。

成年1人ひとつまでで、納税上の世帯 (foyer fiscal)で2つまで。未成年の場合は、個人所得があって納税上の世帯から抜けている場合は持てるようです。

Livret de développement durable et solidaire (LDDS) | Service-public.fr

 

Livret jeune12歳から25歳までの若者が持てます。これは自分は使ったことがないのですが、利率は2%以上にするということが定められているので、銀行によって異なるということだと思います。上限は1,600ユーロと他のlivretに比べて小さいです。

Livret jeune | Service-public.fr

 

Livret d'épargne populaire = LEP (エルウぺ)は、所得が少ない世帯向けのlivretです。世帯の人数と所得額によって条件が定められています。

利率は変更されることが多いのですが、2022年8月から4.6%となっています。上限は7,700ユーロです。上限まで預けて1年経つと350ユーロ以上の利息が付くので、条件に合う方は使わないともったいないと思います。

Livret d'épargne populaire (LEP) | Service-public.fr

 

Livretの開設は、銀行が受け持っていて、自分の経験だとLivret A, LDDSについてはすぐに開設できました預金口座にお金を戻すこともいつでもできるので、個人的にはLivretの額を上げられるだけ上げておきたいと思います。

なおLivret A, LDDS, LEPについては政府によって全額保証されているので、素人目にはリスクはないと思っています。

※ 筆者は専門家ではないので、細かい点については不勉強です。あくまで利用者として紹介させていただいている点をご了承ください。

 

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